民事裁判始まる 中国産米混入疑惑報道への対応

 4月14日、ダイヤモンド社との民事裁判が始まった。ダイヤモンド社からは弁護士すら法廷に現れることはなく、同社の当一件に対する不誠実極まりない態度が表れたものとなった。
 雑誌『週刊ダイヤモンド』(平成29年2月13日発売号)に「JAグループ京都の米卸会社・京山が、日本産として販売する米に中国産米を混入していた疑惑がある」と報じられたことを受け、JA京都中央会とJA全農、JA京都は同社に対し、名誉毀損に基づく損害賠償と信用回復を求める民事訴訟を提起していた。なお、単独で訴訟を提起した京山は4月13日から民事裁判を開始している。

 裁判後に開いた記者会見では、JAグループ京都が実施した京山への立ち入り調査で判明した事実等について、JA京都中央会の藤本伸幸参事が報道機関に説明を行った。藤本参事は「3月末までに、グループ全体で延べ1213人の農協監査士等を派遣し、平成26年4月から平成29年2月までの玄米・精米の全ての品目の仕入、販売について伝票等の証憑書類に基づく調査を行った結果、中国産米および産地不明の玄米・精米の混入は一切なかった」と説明した。
 また、会見に出席した株式会社京山の原民事裁判始まる中国産米混入疑惑報道への対応田章代表取締役社長は「記事の掲載以降、売り上げが約5割に落ち込んでいる。社員の生活も困窮しており、ダイヤモンド社を許すことはできない」と怒りを露にした。
 誤った記事による風評被害が日に日に拡大する中、今後は行政による調査が一刻も早く終結し、『週刊ダイヤモンド』の記事が誤報であったと証明されることが待たれる。これまでの調査の結果判明した中国産米の混入を否定する事実は次のとおり。

京山に対する報告書
▲ 京山に対する報告書

◆直近のSBS米における中国産の輸入量実績と京山の在庫状況等から、中国産米の混入が物理的に不可能であると判明した。

◆日本穀物検定協会による検査の結果、ダイヤモンド社が検査を行った商品と同日に精米した、同じ銘柄の商品は、全て「日本産」で「コシヒカリ」と判明した。

◆「滋賀こしひかり」と「魚沼産こしひかり」について、ダイヤモンド社が検査を依頼した株式会社同位体研究所による検査の結果、ダイヤモンド社が検査を行った商品と同日に精米した、同じ銘柄の商品は、全て「日本産」で「コシヒカリ」であると判明した。『週刊ダイヤモンド』で「滋賀こしひかり」は「10 粒中6粒が中国産と判別」、「魚沼産こしひかり」は「10粒中4粒が中国産と判別」とされていたが、今回はいずれも「10粒中10粒が国産と判別」とされた。

 
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