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万願寺甘とう 初せり

夏の京都のブランド産品を代表する「万願寺甘とう」の初せりが5月18日、京都市中央卸売市場第一市場であった。価格は秀品の1箱(1キロ入り)が1800円(前年2000円)、150グラム入り1袋が250円(同280円)。全体の入荷量は530キロ(同417キロ)だった。

 

作柄、生育とも順調で、前年より入荷が多かった。定植時の気候が温暖だったこともあり例年より前進出荷の傾向で、JA京都にのくにも「これから夜温が上がれば数量が増えてくるだろう」(営農経済部)という。

 

卸の京都青果合同京野菜部の太田紘嘉課長は「単価的には前年より低いが、販売は量販店を中心に引き合いが強く、今年も順調な売り上げが期待できる」と見通す。JAでは、11月下旬まで前年の551トンを超える過去最高の600トンの販売を目標にしている。6月中旬の出荷最盛期には大阪、東京、福岡市場などにも出荷する。

 

万願寺甘とうは舞鶴市、綾部市、福知山市で栽培されている万願寺とうがらしのブランド名で、甘味と独特の風味がある肉厚で柔らかい果肉が特徴。3市で291人の生産者が約15.6ヘクタールで栽培する。

 

1989年に京のブランド産品に認定。2017年に国が指定する地理的表示(GI)保護制度に府内で初めて登録され、出荷箱などにはGIマークが使用されている。

万願寺甘とう 初せり

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