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黄綬褒章
政府が4月28日に発表した春の褒章で、府内の農林水産業関係者として谷啓司さん(南丹市・酪農業)が黄綬褒章を受章した。地域の農業・酪農業に係る功績が高く評価された。褒章の伝達式は5月15日に東京都港区で行われた。
谷さんは1970年から酪農業に従事。自身の酪農経営の収益向上はもちろん、管内の酪農家に対する指導により、各農家の生乳生産能力の向上と経営安定に寄与した。また、環境保全型農業や八木バイオエコロジーセンターの施設整備などにも尽力し、地域農業の活性化にも大きく貢献している。
さらに、JAをはじめとする各種組織・団体でも大きな指導力を発揮した。98年から南丹酪農農業協同組合の監事に就任し、合併を経て京都南丹農業協同組合、京都農業協同組合の監事を歴任。また、酪農部会長を務めるなど、一貫して地域の酪農業のみならず組合経営の指導に尽力した。
伝達式後、谷さんは「地域の方やJAの支えがあって大変な栄誉をいただくことが出来た。これを更なる糧に、今後も地域の振興に尽力していきたい」と思いを語った。
黄綬褒章は、長年その業務に精励し、他の模範となるような技術や実績を有する者に授与される。