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「JA組合員の意向を把握する会」の意見を京都市に要請
JA京都中央会の中川泰宏会長とJA京都市の戸田秀司組合長は11月16日、京都市の門川大作市長に農業・地域振興に関する要請を京都市役所(中京区)で行った。①有害鳥獣対策②竹藪内の道路整備・竹廃材の処理対策③廃棄物処理・不法投棄対策④食農教育への支援⑤農地の排水対策――を要請した。
JAグループ京都による「JA組合員の意向を把握する会」で、京都市内の組合員から出た市の行政に対する意見・要望を速やかに伝え、組合員の営農環境の改善を図ることが目的だ。
有害鳥獣対策では、JAグループ京都が南丹市で進めてきた猟期外での許可捕獲を京都市でも実施するよう要請した。竹林の整備では隣接する向日市と同様、竹藪内の道路の舗装や竹廃材の買い取りなどを求めた。都市ならではの問題として、近隣住民を考慮すると枯葉や収穫後の枝葉等を農地で焼却処分することが難しいことへの対応や、犬の糞や田畑へのゴミの不法投棄に対する対策も求めた。
要請を受け、門川市長は「有害鳥獣の捕獲についてはJAの若手職員等にも銃猟免許を取得してもらい、JAとともに捕獲に取り組んでいきたい。また、廃竹の問題や竹林内の舗装についても、国の事業等を活用し、迅速に対応していく」と、JAと行政が連携して農業の振興に取り組む意欲を語った。
JA組合員の意向を把握する会は、2019年3月まで、府内JAで開く。出た意見や要望は各JAにフィードバックする他、政府・与党などへ伝える。16年に全国で先駆けて開いた「農家組合員の意向を把握する会」では、組合員の意見を各JAの自己改革に反映させ、農家組合員の真の意向を政府・与党に伝える取り組みを行った。
門川市長(右)に要請する中川会長(中央)と戸田組合長(左)