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冬到来、古老柿の出番

JA京都やましろ宇治田原支店では12月13日から、同町冬の特産品である古老柿の出荷が始まる。

古老柿は「鶴の子柿」という小ぶりの渋柿の皮をむき、稲刈りを終えた圃場(ほじょう)に建てられる「柿屋」に並べて乾燥させる。天候の移り変わりを気にかけながら2、3週間乾燥させ、柿屋から下ろしたあとは柿を回転させ実を柔らかくする。実を柔らかくする作業を1週間続けることで、表面に白い粉がふき出し古老柿が完成する。自然で素朴な甘みが魅力の古老柿。今ではお正月の贈答品として良く知られている。

50年以上古老柿を生産する前田憲一さんは「古老柿のできはとにかく天候に左右される。今年は異常な天候に心配したが、例年通りの上質な柿がなっている。これから出荷に向けて忙しくなりそうだ」と気合を込める。また、「古老柿を生産するにあたっては、木に登っての柿の収穫や柿屋の高所作業、ヘタ取りや乾燥の工程など作業は多岐にわたる。ぜひ一度、手間暇をかけて作られた宇治田原特産の美味しい古老柿を食べて欲しい」と話した。前田さんは今年3tの出荷を予定している。

古老柿は府内スーパーなどで販売、JA農産物直売所田原店・307ふる郷市でも販売される。

冬到来、古老柿の出番
柿を乾燥させる前田さん

冬到来、古老柿の出番
柿を抱えながら柿屋に登る前田さん

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