JAグループ京都ニュース
- JA京都やましろ
大学生協と協同組合間連携をめざす
JA京都やましろは、食と農を基軸に京野菜や宇治茶のブランド産地として、栽培面積の拡大と独自に販売チャンネルを拡大するなど、農家所得の増大に取り組んでいる。
大学内レストランでやましろ産農産物を提供し、学生や教職員に食の安全と府内農業への理解を深めようと検討している。
京都大学と龍谷大学の生活協同組合理事15人が7月4日、JA京都やましろを訪問。京都田辺茄子や万願寺とうがらし、九条ねぎの圃場(ほじょう)で生産者らと意見交換したほか、抹茶加工施設を視察した。
理事らは「京都に住みながら京野菜の栽培現場を初めて見た」「万願寺とうがらしを初めて知った。いつどこで栽培が始まったのか」「採れたての九条ねぎの香りと本物の味に感動した」などと話していた。また、宇治茶の試飲についても「普段飲んでいる緑茶よりもおいしい。ぜひ使いたい。JAの製造する抹茶についても喫茶店等で使いたい」と好評を得た。
意見交換会では、同JAの十川洋美組合長が協同組合間協同の大切さを訴えた。京大生協の中島達弥専務理事は「お茶の科学と本物を味わう企画や、購買店舗でのやましろ産宇治茶の販売、生協食堂でのナスや万願寺とうがらし、九条ねぎ等を使いたい」と話し、龍谷大生協の谷口一宏専務理事は「今後もこだわりの食材や生産者の思いを伝えられる機会をぜひ持ちたい。また、マルシェなどの企画も考えたい」と同JAとの連携とやましろ産農産物の可能性に興味を示し、農産物の提供や農業体験企画などの詳細について協議を始めた。
また、京大生協から同JAに対し、7月27日に桂キャンパスで開く夏祭りイベントへの出店要請を受けて、宇治茶や抹茶を使ったロールケーキ、茶団子などの販売のほか、煎茶の試飲コーナーを設けるなど、やましろ産をPRする予定。
九条ねぎの圃場を視察する生協理事