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宇治茶シーズン幕開け 煎茶GW前にピーク 来月上旬からてん茶も
2023年産宇治茶の初市が4月16日、城陽市のJA全農京都宇治茶流通センターで開かれ、今シーズンの宇治茶の取引が幕を開けた。煎茶の生産はゴールデンウイーク前にピークを迎えるとみられ、5月上旬にはてん茶の取引が始まる見通し。取引は二番茶も含めて8月上旬まで続く。
1974年の市場開設以来最も早い初市となった。3月の気温が高く、新芽の生育が早く進んだことが要因だ。府茶業会議所の堀井長太郎会長は「早い初市だが品質は良いものが出ていた。手もみ茶も昨年より良い出来だった」と評価した。
平均単価は前年より6753円高い1万7119円。南山城村から9点(69キロ)、和束町から21点(164キロ)、宇治田原町から1点(1キロ)の合計31点(234キロ)の煎茶の出品があった。うち、手もみ茶が和束町と宇治田原町から1点ずつ、手摘みの茶が南山城村から1点出品された。例年の2倍程度の142点(1395キロ)の出品があった前年に比べ、大幅に少なかった。
JA全農京都農畜産部の豊田博之次長は「今年は府の茶業研究所の萌芽(ほうが)宣言も早く、適期摘採の時期を見極めた上での一番早い初市となった。もう少し出品があればよかったが(出品が少なかったのは)前日の雨の影響が多少はあるかもしれない」と話した。
参加の茶業者は香りや色つや、手触り、湯で出したお茶の味を一つ一つ確認していた。
次回開催は19日。