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待ちに待った聖護院大根
JA京都やましろでは11月26日、久御山町特産で、京のブランド産品として登録されている聖護院大根の出荷が始まった。
同JAでは、聖護院大根の出荷量全体の約7割が久御山町から出荷されている。久御山町の聖護院大根は淀大根とも呼ばれ親しまれており、京都府内で著名な産地となっている。
180年もの歴史をもつ聖護院大根は、長時間炊いても煮くずれせず、とろりと仕上がり、ふろふき大根やおでんに最適な冬の味覚だ。
11月下旬になると、同町東一口地区の洗い場では、農家が前日に収穫し水につけておいた聖護院大根を洗う風景が見える。作業は3月の上旬まで続き、農家は自ら箱詰め作業も行う。
東一口聖護院大根出荷組合の鵜ノ口承太朗さんは「早朝4時半に起床、5時から行う洗浄作業は父の代から続けている。昔は洗い場が無く、川で洗っていて本当に水が冷たかった。それでも聖護院大根を待ちのぞむ消費者の方がいる。甘くておいしい大根を届けたい」と話す。
同JAでは今年の3月、聖護院大根の知名度アップと京ブランド力の向上を図り、東一口洗い場へ続く国道1号線沿いに看板を設置。丸淀に聖護院大根の文字が大きく記されており、多くの通行人の目をひいている。
洗浄する農家と積まれた聖護院大根