「とんかつ一番 」

昭和の香り漂う下町の名店


 大宮通りを1本東に入った路地裏、風情ある昭和の佇まいと豚が描かれた大きな赤ちょうちんが「とんかつ一番」の目印だ。近くには梅小路公園や京都水族館などがあり、休日は家族連れや観光客などで大きな賑わいをみせる。
 同店は昭和24年に木屋町通で創業。創業時のコンセプトは、当時とんかつが高級な食べ物だったことから「木屋町で気軽に洋食が食べられる店を」。現在では、そこで修行した弟子たちが「とんかつ一番」の名前で、各地で店を経営するようになったが、京都が発祥の「とんかつ一番」の流れを汲む店舗はここだけだ。
 店内は京都独特の町屋を店舗に改装したもので昭和の雰囲気を色濃く残す。京都の裏町独特の路地に店を構える立地と相まってまさに「隠れ家」という言葉がふさわしい。店主の井村隆男さんは「目立たない立地だからこそ味に対する考えを大切にしています」と語る。
 開店50年以上を迎える同店の看板メニューはもちろん「とんかつ」。豚肉は国産にこだわり、現在は北海道のものを使用。「特製ロースとんかつ」は口に入れたときのカリッとした衣の揚がり具合と肉の旨みが抜群。自家製のデミグラスソースは牛骨・鶏がらなどを1週間かけて煮込み、ブラウンルーと馴染ませて作る。
 「いつまで経ってもお客さんの『美味しい』の一言がやりがい。新しいことにも取り組み、目の前のお客さんを大事にして店を守っていきたい」と話す井村さん。伝統を受け継ぎ、守り続けてきた味を是非味わってほしい。


 

ロースとんかつ
850円(税別)
国産の豚肉にこだわった定番メニュー。噛むほどに出てくる肉の旨みが人気の一品。


クリームコロッケ
750円(税別)
生クリームをたっぷり使用したホワイトソース。具材のエビと玉ねぎが香る。

 

店を切り盛りする井村ご夫妻



レトロな雰囲気の店内


TEL 075(371)0722
京都市下京区黒門通木津屋橋上る
昼 11:30〜14:00
夜 17:00〜20:30
第2・第4・第5日曜日定休
1階:テーブル12席・カウンター5席
2階:約20席
Pなし
喫煙可

   
   

 

   
 
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